
会社説明会や動画だけではなかなか知ることができない、エンジニアの業務。
製品開発に携わる新入社員の瑠璃川が、1人前のエンジニアとして自身が手掛けた製品が世に出るまでを記す。
ゆえにこの連載は来月で終わるかもしれないし、10年かかるかもしれない。
Work at ADN -THE REAL-を通してADN発、新入社員成長ドキュメンタリーを紹介します。
2024年12月 配属17ヶ月目
瑠璃川はこれまで、「自分が手掛けた製品を世に送り出す」という目標達成に向けて特注案件の量産設計を進めてきた。
製品仕様の変更、ビットの特注手配などといった想定外の問題が多々発生したものの、無事に量産を開始することができた。
自分が一から手掛けた案件が製品として納入されることに大きな達成感を感じていた彼女だったが、思わぬサプライズが起こった。
グループ会社であるDNライティングの原設計担当者から、今回の特注案件の納入先は北海道のとある商業施設だという連絡が届いたのである。
北海道は、製品を手掛けた彼女の出身地だ。
原設計担当者とは、量産開始の立ち合いの際に互いの出身地について話をしていた。そのため製品の取付先の情報を目にした原設計担当者が彼女の出身地を覚えており、彼女が手掛けた製品が北海道に納入されることを教えてくれたのだった。
秋田DNライティングのエンジニアとして初めて自分が手掛けた製品が、故郷にある馴染み深い商業施設に設置される。
思いがけない偶然に驚きながらも、今まで頑張ってきてよかったと彼女は嬉しそうな笑顔を見せた。
『製品設計をやりたい』という希望で製品技術チームに配属された彼女のものづくりは、配属直後に当社の製品知識がゼロの状態で試作品を完成させたことから始まった。
『業務の負荷は多めで構わないからいち早く成長したい』という意向があった彼女は、設計開発デビューとなった「MC-LED」や「TFL-LED」のねじレス化、「TIE-LED」の組立に使用する治具の作成など、様々な製品の改良・設計に携わってきた。
実際に物を触りながら製品や部材の構造など照明器具の機構設計に必要な知識を学び、「良い物を、早く、安く作る」という当社の生産活動への理解を深めてきたのである。
教育係も彼女の意向を最大限尊重しながら業務量をコントロールし、実務を通して当社の製品開発に必要な知識を身に着けられるような教育プランで彼女の成長を支えていた。
今回の特注案件は設計以外の細かい部分まで彼女が中心となって進めていたが、彼女はその過程で特に自身の成長を実感した出来事があった。
それは、設計案の変更や部材の準備と並行しながら事前検証に使用する書類作成を自力で行ったことだ。
入社した直後は当社の製品や部材についての知識がなかったため教育係にフォローしてもらうことも多く、彼女は書類作成に苦手意識を持っていた。
しかし、今回の案件に関わる書類はすべて彼女が作成しており、他の業務と並行しながらでも滞りなく作成を進めることができた。
普段は設計を行うことに重点を置いて業務を進めていたために気づいていなかったが、今回の案件を主体的に進めていく中で、自分が想像していた以上に製品や部材の知識が身についていることを自覚した。
入社したばかりの頃と比較すると、設計以外の細かい部分でもエンジニアとして着実にスキルアップできていると彼女は語った。
彼女が手掛けた製品は生産を開始している。しかし、彼女の挑戦はまだ終わらない。
問題がないことを確認して製品の生産を開始しても、製造途中で新しい問題が発生することは珍しくないのである。
製品が問題なく納入先に到着したことを見届けるまで、エンジニアが気を抜くことはできない。
次回、彼女が手掛けた製品は無事に納入されるのか、目が離せない。
製品開発に携わる新入社員の瑠璃川が、1人前のエンジニアとして自身が手掛けた製品が世に出るまでを記す。
ゆえにこの連載は来月で終わるかもしれないし、10年かかるかもしれない。
Work at ADN -THE REAL-を通してADN発、新入社員成長ドキュメンタリーを紹介します。
2024年12月 配属17ヶ月目
瑠璃川はこれまで、「自分が手掛けた製品を世に送り出す」という目標達成に向けて特注案件の量産設計を進めてきた。
製品仕様の変更、ビットの特注手配などといった想定外の問題が多々発生したものの、無事に量産を開始することができた。
自分が一から手掛けた案件が製品として納入されることに大きな達成感を感じていた彼女だったが、思わぬサプライズが起こった。
グループ会社であるDNライティングの原設計担当者から、今回の特注案件の納入先は北海道のとある商業施設だという連絡が届いたのである。
北海道は、製品を手掛けた彼女の出身地だ。
原設計担当者とは、量産開始の立ち合いの際に互いの出身地について話をしていた。そのため製品の取付先の情報を目にした原設計担当者が彼女の出身地を覚えており、彼女が手掛けた製品が北海道に納入されることを教えてくれたのだった。
秋田DNライティングのエンジニアとして初めて自分が手掛けた製品が、故郷にある馴染み深い商業施設に設置される。
思いがけない偶然に驚きながらも、今まで頑張ってきてよかったと彼女は嬉しそうな笑顔を見せた。
『製品設計をやりたい』という希望で製品技術チームに配属された彼女のものづくりは、配属直後に当社の製品知識がゼロの状態で試作品を完成させたことから始まった。
『業務の負荷は多めで構わないからいち早く成長したい』という意向があった彼女は、設計開発デビューとなった「MC-LED」や「TFL-LED」のねじレス化、「TIE-LED」の組立に使用する治具の作成など、様々な製品の改良・設計に携わってきた。
実際に物を触りながら製品や部材の構造など照明器具の機構設計に必要な知識を学び、「良い物を、早く、安く作る」という当社の生産活動への理解を深めてきたのである。
教育係も彼女の意向を最大限尊重しながら業務量をコントロールし、実務を通して当社の製品開発に必要な知識を身に着けられるような教育プランで彼女の成長を支えていた。
今回の特注案件は設計以外の細かい部分まで彼女が中心となって進めていたが、彼女はその過程で特に自身の成長を実感した出来事があった。
それは、設計案の変更や部材の準備と並行しながら事前検証に使用する書類作成を自力で行ったことだ。
入社した直後は当社の製品や部材についての知識がなかったため教育係にフォローしてもらうことも多く、彼女は書類作成に苦手意識を持っていた。
しかし、今回の案件に関わる書類はすべて彼女が作成しており、他の業務と並行しながらでも滞りなく作成を進めることができた。
普段は設計を行うことに重点を置いて業務を進めていたために気づいていなかったが、今回の案件を主体的に進めていく中で、自分が想像していた以上に製品や部材の知識が身についていることを自覚した。
入社したばかりの頃と比較すると、設計以外の細かい部分でもエンジニアとして着実にスキルアップできていると彼女は語った。
彼女が手掛けた製品は生産を開始している。しかし、彼女の挑戦はまだ終わらない。
問題がないことを確認して製品の生産を開始しても、製造途中で新しい問題が発生することは珍しくないのである。
製品が問題なく納入先に到着したことを見届けるまで、エンジニアが気を抜くことはできない。
次回、彼女が手掛けた製品は無事に納入されるのか、目が離せない。