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経験に勝る設計なし

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経験に勝る設計なし
会社説明会や動画だけではなかなか知ることができない、エンジニアの業務。
製品開発に携わる新入社員の瑠璃川が、1人前のエンジニアとして自身が手掛けた製品が世に出るまでを記す。
ゆえにこの連載は来月で終わるかもしれないし、10年かかるかもしれない。
Work at ADN -THE REAL-を通してADN発、新入社員成長ドキュメンタリーを紹介します。

2024年3月 配属8ヶ月目
瑠璃川はこれまで複数の製品の開発に携わりながら、様々な設計に挑戦していた。
来年度の新製品開発にも参画し、これまで学んだ製品知識や構造理解を活かしたアイデアを日々提案している。
新製品に関わる設計開発の中でも、貴重な経験を積んだというのがTIEと呼ばれる製品の治
具作成だ。

彼女が新たな設計を担う製品の中で、TIEという器具の一面からのみ発光する特徴の製品がある。
この特徴を持つ製品は組み立ての工程で黒いテープを貼るのだが、製造現場から「テープが貼りにくいため治具を作成して欲しい」という依頼があった。
完成図
完成図
テープの上辺の位置のズレが0.5㎜以内と定められており治具なしでは時間がかかってしまう工程のため、誰でも簡単にテープが貼れる治具を考案していく。
ズレが0.5㎜しか許されない中で、僅かな部品のばらつき、製品の強度を考慮しなければならない治具はよりアイデアが求められる設計開発といえるだろう。

彼女はまずテープのズレを最小限にするため、器具とテープの位置を固定して貼る治具を作成した。
治具にはテープを固定するピン、背もたれのような器具の固定を補助する部分を作り、テープに器具を押し付けながら貼る設計を提案した。


しかし実際に使用してみると、器具の位置決めを補助する固定部に強度不足があるなど実用不可能なものになってしまった。
そこで2つ目の試作では全体的に強度を高めたが、どうしてもテープのズレが0.5㎜以内に収まらなかった。

右:治具試作品① 左:治具試作品②


彼女はこれらの治具を、器具にテープを貼り終えるまで使用するイメージで設計を行っていた。
しかし試作品のレビューで「最初にテープをつける位置を定めるのが最も難しく、そこで位置が決まれば0.5㎜の許容範囲内に収まる」という製造現場から新たな設計の糸口となる声が上がった。

どのような動作で治具が必要になるのか、治具にどのような役割を持たせるか。
次回、彼女はこの失敗をどのように設計に生かしていくのか、目が離せない。
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