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会社説明会や動画だけではなかなか知ることができない、エンジニアの業務。
製品開発に携わる新入社員の瑠璃川が、1人前のエンジニアとして自身が手掛けた製品が世に出るまでを記す。
ゆえにこの連載は来月で終わるかもしれないし、10年かかるかもしれない。
Work at ADN -THE REAL-を通してADN発、新入社員成長ドキュメンタリーを紹介します。
2024年4月 配属9ヶ月目
瑠璃川はこれまで新製品に関わる設計開発において治具作成に奮闘していた。
何度も試作を行い、製造現場の声を参考にしながら彼女ならではの新しい治具の形に挑戦する。
初期の試作では治具にテープを置き、器具を押し付けながらテープを全面貼り付けるという一連の動作で使用するものを作成していた。
しかし試作品レビューの「最初にテープをつける位置を定めるのが最も難しく、そこで位置が決まれば0.5㎜の許容範囲内に収まる」という助言をもとに彼女は治具を使用する動作を、最も肝心なテープの位置を決め貼り付ける動作に絞り込むことにした。
最初に張り付けるテープの位置と器具の接地面を定めることで0.5㎜のズレを最小限にし、テープの貼りにくさを解消するのだ。
この構想を思い付いてからの彼女の設計は初期の設計から大幅に進化したものとなった。

テープと器具の固定部分強化、テープを置きやすくするためのカットライン、テープを固定するピンの追加などこれまでの設計の経験を活かしたアイデアも盛り込みながら治具を完成させた。
このTIEだが、彼女の功績により製品の組立にかかる製造時間が短縮されよりスムーズに顧客に製品を提供することが可能になった。
彼女はメインの設計業務となるねじレス化やTIE、TIMに加え、既存製品の改良や生産をフルオートメーション化した器具の構想を練ったりと複数の業務を同時進行で行うため今回のように上手くいくこともあればそうでないことも多く、その難しさにやりがいを感じている。
入社から1年が経ったことで、これからは新入社員ではなく若手社員として幅広い設計業務を担っていく。
自身を振り返り「まだまだ分からないことだらけだ。」という彼女だが、1年間でいくつもの新製品立ち上げに携わり継続的に業務を進行する姿からは大きな成長を感じる。
エンジニアとして特に設計業務で活躍したいという配属当初から変わらない彼女の意向を尊重し、教育係の指導の下今後設計する製品はますます増えるだろう。
1年という節目を迎え、新たな視点で仕事と向き合う。
次回、若手社員となりどのような挑戦をしていくのか、目が離せない。
製品開発に携わる新入社員の瑠璃川が、1人前のエンジニアとして自身が手掛けた製品が世に出るまでを記す。
ゆえにこの連載は来月で終わるかもしれないし、10年かかるかもしれない。
Work at ADN -THE REAL-を通してADN発、新入社員成長ドキュメンタリーを紹介します。
2024年4月 配属9ヶ月目
瑠璃川はこれまで新製品に関わる設計開発において治具作成に奮闘していた。
何度も試作を行い、製造現場の声を参考にしながら彼女ならではの新しい治具の形に挑戦する。
初期の試作では治具にテープを置き、器具を押し付けながらテープを全面貼り付けるという一連の動作で使用するものを作成していた。
しかし試作品レビューの「最初にテープをつける位置を定めるのが最も難しく、そこで位置が決まれば0.5㎜の許容範囲内に収まる」という助言をもとに彼女は治具を使用する動作を、最も肝心なテープの位置を決め貼り付ける動作に絞り込むことにした。
最初に張り付けるテープの位置と器具の接地面を定めることで0.5㎜のズレを最小限にし、テープの貼りにくさを解消するのだ。
この構想を思い付いてからの彼女の設計は初期の設計から大幅に進化したものとなった。

テープと器具の固定部分強化、テープを置きやすくするためのカットライン、テープを固定するピンの追加などこれまでの設計の経験を活かしたアイデアも盛り込みながら治具を完成させた。
このTIEだが、彼女の功績により製品の組立にかかる製造時間が短縮されよりスムーズに顧客に製品を提供することが可能になった。
彼女はメインの設計業務となるねじレス化やTIE、TIMに加え、既存製品の改良や生産をフルオートメーション化した器具の構想を練ったりと複数の業務を同時進行で行うため今回のように上手くいくこともあればそうでないことも多く、その難しさにやりがいを感じている。
入社から1年が経ったことで、これからは新入社員ではなく若手社員として幅広い設計業務を担っていく。
自身を振り返り「まだまだ分からないことだらけだ。」という彼女だが、1年間でいくつもの新製品立ち上げに携わり継続的に業務を進行する姿からは大きな成長を感じる。
エンジニアとして特に設計業務で活躍したいという配属当初から変わらない彼女の意向を尊重し、教育係の指導の下今後設計する製品はますます増えるだろう。
1年という節目を迎え、新たな視点で仕事と向き合う。
次回、若手社員となりどのような挑戦をしていくのか、目が離せない。