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To seek again

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To seek again
会社説明会や動画だけではなかなか知ることができない、エンジニアの業務。
製品開発に携わる新入社員の瑠璃川が、1人前のエンジニアとして自身が手掛けた製品が世に出るまでを記す。
ゆえにこの連載は来月で終わるかもしれないし、10年かかるかもしれない。
Work at ADN -THE REAL-を通してADN発、新入社員成長ドキュメンタリーを紹介します。

2024年5月 配属10ヶ月目

瑠璃川はこれまで「TIE-LED」という製品の治具を作成し、組立工程の改善を成し遂げた。
入社から1年が経ち業務や携わる製品の幅が広がる中で、彼女が初めて設計開発を担ったネジレス化に進捗があった。

約5ヶ月前、彼女は「MC-LED」「TFL-LED」という製品のネジレス化に向けた設計を行っていた。
初期は組立段階に課題が多くあり、生産に携わる全ての部署を巻き込みながら知識や経験が少ない中で可能な限り最良を目指した。
あれから何度も設計、試作、デザインレビューを繰り返し、材質の選定、強度、組立性、効果算出など多岐に渡る検証を行うことで、徐々に洗練された製品になりつつあったが私達にとって、ベストだと思われたデザインだったが、思わぬところから新たな課題が突き付けられた。

それは品質保証部からネジレス化した製品の検査が不可能だという指摘だった。
当社の製品は製造現場で組立てられた後、品質保証部で市場に届けられる品質か検査を行う。
品質保証部で行う検査は様々あり、衝撃、光源、LEDの寿命などあらゆる角度から製品の品質を確かめるのだが、今回問題になったのは絶縁検査と呼ばれるものだ。
絶縁検査はネジやアルミの切断面など、器具の突出した部分に検査治具を当て製品の絶縁性を確認する。
特に「MC-LED」「TFL-LED」はこれまでの絶縁検査で構造上ネジに検査治具を当てて検査をしていたが、ネジレス化したことにより検査治具を当てられる箇所がなくなってしまったのだ。
より組立易くなり、全てに今以上にできたと思った製品だったが、製品検査が出来ない構造だった。
早速、器具の裏に検査用の穴を空ける対策を考えたが、今度は製品のデザイン影響が出てきてしまう。
やはり難しい。
彼女は、今ある製品を生産の視点から全てをべストすべく新たな設計にトライしていく。

教育係のフォローを受け、彼女は躓きながらもチャレンジし続けることで1歩ずつ確実にネジレス実現に近づき、また新たなステージで設計開発を行う。
ものづくりはトライ&エラーという言葉の意味を改めて感じた瞬間であり、苦労して設計した製品が形になるやりがいはとても大きいだろう。
次回、彼女はどのようなアイデアで課題を解決するのか、目が離せない。
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